非認知能力って何?

非認知能力って何?

非認知能力とは

非認知(的)能力はIQなどでは測れない「人として生きていく力」のことです。

例えば、「人とうまく関わる力」、「目標に向かって努力する力」、「感情をコントロールする力」など、忍耐力や社交性、自尊心など幅広い力を含みます。勉強ができる、テストの点が高い、IQが高い、といった概念と正反対の能力です

そんな非認知能力ですが、学歴や仕事など将来の成功生み出す力として、今、世界的に注目されています。特に、幼児期から育成することが重要とも言われています。

非認知能力が注目される理由

教育経済学の代表的な研究者に、2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンさんという人がいます。
ヘックマンさんの研究の面白いところは、教育を経済の側面からとらえたところです。
そんなヘックマンさんは、教育にお金をかけるなら、乳幼児期が一番効果的であること、また、乳幼児期に非認知能力を身につけることができれば、幸せで経済的に安定した生活を送れるようになるということを研究から明らかにしました。

ここで、ヘックマンさんの研究をご紹介します。

「ペリー就学前プロジェクト」

調査の対象は、貧困のため幼児教育を受けることができない3,4歳の子どもたちです。この中の半数の子どもにプリスクールに2年間通ってもらい、週に一度、教師による家庭訪問も行いました。

すると、プリスクールに通ったグループと通わなかったグループで、その後の人生に大きな変化が出たのです。40歳の時点で明らかになったことは、プリスクールに通ったグループは、通わなかったグループに比べて、収入が多い、持ち家率が高い、学歴が高いなどの差が見られたのです。

「教育を受けてIQが伸びたからではないか?」と思うかもしれませんが、子どもたちのIQを調べると、差はほとんどありません。

この研究により、ヘックマンさんは、プリスクールに通って認知的な能力を伸ばしたからではなく、認知的な能力以外(非認知能力)を身につけたことが大きな要因ではないかと考えたのです。

日本では

日本でも、この非認知能力に注目しています。2017年3月に改訂された「学習指導要領」に、その内容が組み込まれ、学習指導要領に合わせて保育所保育指針・幼稚園教育要領も改定されました。保育園・幼稚園の指導の内容も変わっていくことが予想されます。

 

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