非認知能力だけでいいの? -認知的能力はいらない?ー

非認知能力だけでいいの? -認知的能力はいらない?ー

1 認知的能力とは

最近大人気の非認知能力ですが、それに対する認知(的)能力とはどういう能力のことを言うのでしょうか?

発達心理学の世界でいう「認知」とは、外界を捉え、それを認識したり判断したりする能力のことを言います。もっと簡単に言うと、自分の周りにあるものをどう認識するか、ということです。

しかし、非認知能力と反対の意味で使われる認知(的)能力は、どちらかというと「学力」に近い意味を持っています。

2 認知能力はいらない?

非認知能力が語られるとき、「これまでは認知的能力ばかり伸ばそうとしていた。」という風に、多くは認知的能力は否定的なニュアンスで引き合いに出されるます。

このように言われるようになったのは、ヘックマンの実験結果によるのかもしれません。彼の実験では、幼児期にプレスクールに通った生徒は、急激にIQが発達しますが、そのうち通わなかった生徒たちと同じレベルに落ち着くという結果がでたのです。

しかし、白梅学園大学の無藤隆教授は、認知能力と非認知能力は絡み合うように伸びると述べています。例えば、熱心に何かに取り組み、やり遂げるという力があれば、自然と深く考えたり、創意工夫をするようになるということだと思います。

3 幼児期に積極的な「勉強」は必要ない

極端なことを言えば、幼児期に学力を上げるための勉強は必要ないのだと思います。例えば、最近の小学1年生は、入学する前からひらがなの読み書きができる子が多いと言います。しかし、「ひらがなを覚えなさい!」と叱られながら習得したひらがなと、お友達に手紙が書きたい一心で覚えたひらがなは、「ひらがな能力」としては同じかもしれませんが、一緒に獲得した非認知能力には大きな開きがあります。

幼児期に必要なのは、勉強のための勉強なのではなく、非認知能力を高める延長にある勉強なのではないでしょうか。

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