ラポールの大切さ

ラポールの大切さ

1 ラポールの大切さ

1-1 ラポールって

心理学の世界では、クライアントと信頼関係を作ることを「ラポールを形成する。」という言い方をします。このラポール、いろいろと定義はあるのですが、先ほど書いたように「信頼関係」、「安心感」、「何でも話せる関係」みたいなものだと思っていただければいいです。

1-2 ラポールはどうやって形成する?

ラポールを形成する方法は場面によって様々です。みなさんも誰かと仲良くなるとき、自ずと相手や状況によって方法を変えているはずです。

例えば、相手が興味を持っている話題を振ったり、好きなものをプレゼントしてみたり。会う回数を重ねることでラポールを形成することもあります。とにかく相手の話をよく聞くというのもラポール形成の方法かもしれません。

2 子どもとのラポール

2-1 子どもは壁がない?

確かに、子どもは大人に比べて警戒心がなく、人懐っこかったり、一緒に走り回っているだけで友達になれたりします。そのため、子どもとは比較的簡単にラポールが形成しやすいような気がしますが、一概にそうも言えません。

家裁調査官をしているとき、親の離婚をはじめとする家庭問題に関する子どもの気持ちを聞く仕事がありました。その仕事がうまくいくかどうかの最初のカギはラポール形成にあります。ほんとにあの手この手で子どもとのラポール形成に努めてきました。

例えば、パソコンで印刷した書面ではなく、その子の好きなキャラクターの便箋で手紙を書いたりもしました。子どもの安心感のため、いきなり裁判所で話を聞くのではなく、まずは子どものおうちにお邪魔して、一緒に遊んだりもしました。また、面接の場面では、こちらが聞きたいことをいきなり話題にするのではなく、まずは、子どもの興味・関心のあることを聞くことから始めていました。

2-2 子ども目線が大切

子どもとラポールを形成する上で大切なことは、子ども目線で接するということです。

よく、保育士の研修なんかで使う方法をご紹介します。一人二組になり、一人は椅子に座ったままで、もう一人にはいすの上に立ってもらいます。そして、座ったままの人に立った人を見上げてもらうのです。そして、見上げた感想を聞いてみるのです。大抵は「圧迫感があった。」「首が疲れた」「何となく怖かった」「巨大に見えた」などといった感想が返ってきます。もうお気付きかと思いますが、これは、子どもが大人を見上げた感覚を体験してもらうための実験です。

大人にとって、子どもは小さくて当たり前です。いちいち目線の高さを合わせて話していられない、という方もおられると思います。ただ、子どもにとっては、相手が自分の目線まで下りてきて話してくれる人か、そうでないかはとても大きな差があるのです。試しに、お子さんを保育園や幼稚園に迎えに行った際、膝を折って子どもと同じ目線で話してみてください。自然と周りのお友達が寄ってきたり、話し掛けてきたりするはずです。

3 我が子とのラポール

3-1 我が子とのラポールは必要ない?

先ほどお伝えしたように、ラポールとは相手と仲良くなったり、「信頼関係」を築くことですので、そもそも我が子とのラポールは既に形成されているのが大前提です。ただ、いつもいつもお子さんとのラポールがきちんと形成されているかというと、そうでもなかったりします。例えば、お子さんを叱っているときなどはどうでしょうか。きっとラポールどころではありませんよね。

時折り、腕を組んで怖い形相で子どもを見下ろしながら叱っている親御さんを見かけることがあります。お子さんに「恐怖感」や「悪かった」という気持ちを持ってもらいたいときは有効ですが、言っている内容をよく理解してもらいたい場合は逆効果です。

3-2 ラポールは言葉以外でも伝わる

また、ラポールは言葉以外でも形成可能です。お子さんとのかかわりの中で、同じものを見て一緒に笑ったり、手をつないで歩いたりすることでもラポールは形成されます。

昨今の少子化や核家族化の影響で、他人とのラポールがとりにくい人が増えていると言われています。まずは、お子さんがお母さんやお父さんとしっかりとしたラポールを形成できるよう、お子さん目線で接してみてください。

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