子どもの電車遊びに見る発達段階

子どもの電車遊びに見る発達段階

 

今日は、ちょっと面白いお話です。

男の子のお子さんをお持ちの親御さんであれば、お子さんが「ブーブー」「ガタン、ゴトン」などと言いながら車や電車のおもちゃを走らせる光景を一度は見たことがあると思います。

実は、この車や電車の遊びから、お子さんの発達段階を理解することができます。

1 イメージ化と象徴化の違い

1-1 イメージ化

子どもは、1歳になる前から「模倣」を覚えます。例えば、新生児の時に微笑をするのは「反射」ですが、10か月になるころには、ママが笑いかけるのを見て「模倣」として笑い返します。まだ、単なる真似ですので、笑うことの意味はよく分かっていません。

また、パパやママがテレビのリモコンを押すのを見て、何だか理由は分からないけど真似したりします。

それと同じように、生後10か月になるころには、何かを電車や車に見立てて走らせる遊びをするようになります。この遊びも模倣であり、電車や車に見立てた「何か」を電車や車そのものだと認識して遊んでいます。けして、電車や車のおもちゃであり代替品だとは思っていません。

1-2 象徴化

このような遊びはずっと続きますが、同じように見える遊びでも、子どもの発達段階によって遊びの中身が変わっていきます。

お子さんが3歳になるころには、抽象的な何かをイメージすることができるようになってきます。同じ電車遊びでも、一歳未満のころと違い、おもちゃはあくまでおもちゃという認識があり、走らせている「電車」や「車」が本物ではなく、あくまでおもちゃだということを理解しています。その上で、おもちゃを本物に「見立てて」遊んでいるのです。

この違いは、お子さんの遊び方の変化からも見られます。あかちゃんのころの遊びは、電車そのものだと思っていますので、自分の目線を電車の位置に合わせます。というのも、いつも見る本物の電車や車と同じ角度から見たいからです。

それが大きくなってくると、手でおもちゃの電車を動かしながら、それを上から眺める感じで遊ぶようになります。この目線の違いが発達段階による違いです(もちろん、その時の気分で寝転んで遊んでみたり、ということはあるとは思いますが)。

2 象徴化の重要性

このように何か抽象的なイメージを心の中に作れるというのは、とても大切な発達段階と言えます。

例えば、ママが目の前にいなくても、ママというイメージを象徴化して心の中にもつことができるようになり、ママから離れて遊べるようになってきます。

また、目の前に起こった出来事や、目の前あるもの以外のことを話題にできるようにもなります。

お子さんが電車遊びや車遊びをしている際、どんな姿勢で遊んでいることが多いか見てみてください。お子さんの発達段階が少し理解できるかもしれません。

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